大規模盛土造成地とは?
大規模盛土造成地とは、土地を造成する際に谷や沢を埋めた場所や傾斜地の上に建物などを建設するために盛土を行なった場所のことである。大規模盛土造成地は盛土の面積や高さなどで下記2種類に分けられる。
・谷埋め型大規模盛土造成地
谷を盛土した土地で盛土を行なった面積が3,000㎡以上の盛土造成地で、盛土の中に水が侵入しやすく形状的に盛土側面に谷部の斜面が存在する場合がある。
・腹付け型大規模盛土造成地
傾斜地に盛土した土地で盛土を行う以前の地山の傾斜が20度以上で、盛土の高さが5m以上の盛土造成地で、谷や沢の埋めたてを行なっているため、盛土のなかに水が浸入しやすく形状的に盛土側面に谷部の斜面が存在する場合がある。
◾️大規模盛土の滑動崩落
地震の際に盛土全体又は大部分が、主として盛土底面部を滑り面として古い地形に沿って流動、変動又は斜面方向へ移動する可能性があり谷埋め型、腹付け型の2種類で「滑落崩落」の仕方が変わる。
・谷埋め型大規模盛土造成地
地震の際に宅地造成前の谷底付近や盛土内部を滑り面として盛土造成地全体、または大部分が斜面下部方向へ移動する。
・腹付け型大規模盛土造成地
主として地震の際に盛土造成地全体、大部分が斜面下部方向へ移動する。
実際に起こった大規模盛土造成地での大きな被害は平成7年の阪神・淡路大震災や平成23年の東日本大震災等である。
出典:国土交通省ウェブサイト
・大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン及び同解説について
・大規模盛土造成地の滑動崩落対策について