PDO方式とは?
PDO方式とは、公共施設の建設・維持管理に関する業者への発注方式の1つである。計画事業者(Plan)、設計事業者(Design)、運営事業者(Operation)を一括選定し、1つのチームとして相互に連携しながら、業務を進める建設方法だ。
計画・設計・運営の頭文字をとってPDO方式と呼ぶ。
計画段階から施工・竣工までの全工程にわたって、一元的かつ継続的なプロジェクトマネジメントを行うことを目的としている。
PDO方式によって、公共工事の品質や効率を向上させることが可能だ。
PDO方式のメリット
【定性面】
・各段階における市の主体性を担保しつつ市民及び各事業者の意向を基本計画・設計・運営に反映させやすい
【定量面】
・各業務をシームレスの着手できるため、全体スケジュールが短縮できる
・基本計画及び設計段階から運営事業者が参画することによりコストの効率化が図れる
近年、建築工事の発注では公共案件、民間案件ともに様々な方式が採用されている。
円滑で迅速な事業の進捗がより求められるようになり、品質・機能に対しても、発注者の要望が多様化・高度化していることが理由のひとつだ。
発注方式には、PDO方式の他にBM方式やECI方式などがある
BM方式・・・建設事業者(B)と維持管理事業者(M)を一括して選定
ECI方式・・・設計段階から建設事業者が参画し技術協力を行う