国家レジリエンスとは?
国家レジリエンスとは、大規模自然災害時に人命を守り経済社会への被害が致命的にならず、迅速に回復する「強さとしなやかさ」を備えた国土・経済社会システムを平時から構築していくことである。レジリエンス(resilience)とは、「回復力」「復元力」「耐久力」と訳される言葉で、「困難をしなやかに乗り越え回復する力」として注目されている。
近未来に想定される南海トラフ地震や首都直下地震、ゼロメートル地帯の広域・大規模水害等への対応においては、自助、共助、公助による自律的な最善の対応ができる社会を構築する必要がある。
国家レジリエンスを強化することにより、人々が安心して生きていける社会の実現を目指す。
■基本目標
いかなる自然災害が発生しようとも
①人命の保護が最大限図られること
②国家及び社会の重要な機能が致命的な障害を受けずに維持されること
③国民の財産及び公共施設に係る被害の最小化
④迅速な復旧復興
■起きてはならない最悪の事態
・住宅・建物・交通施設等の複合的・大規模倒壊や不特定多数が集まる施設の倒壊による多数の死傷者の発生
・広域にわたる大規模津波等による多数の死傷者の発生
・大規模な火山噴火・土砂災害等による多数の死傷者の発生
・突発的又は広域勝長期的な市街地等の浸水による多数の死傷者の発生
・被災地での食料・飲料水・電力・燃料等、生命に関わる物資・エネルギー供給の停止
・自衛隊、警察、消防、海保等の日斉藤による救助・救急活動等の絶対的不足
・劣悪な避難生活環境、不十分な健康管理による多数の被災者の健康状態の悪化・死者の発生
・災害時に活用する情報サービスが機能停止し、情報の収集・伝達ができず、非難行動や救助・支援が遅れる事態
・サプライチェーンの寸断等による企業の生産力低下による国際競争力の低下
・太平洋ベルト地帯の幹線が分断するなど、基幹的陸上海上交通ネットワークの機能停止による物流・陣龍への甚大な影響
・食料等の安定供給の停滞
・電力供給ネットワーク(発変電所、送配電設備)や都市ガス供給、石油・LPガスサプライチェーン等の長期間にわたる機能の停止
・上水道等の長期間にわたる供給停止
・地震に伴う市街地の大規模火災の発生による多数の死傷者の発生
・農地・森林等の被害による国土の荒廃
出典:内閣官房ホームページ
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kokudo_kyoujinka/3kanentokusetsu/pdf/jirei1-1.pdf)