LCCM住宅とは?
LCCM(エルシーシーエム)住宅とは、建設時・運用時・廃棄時においてのCO2(二酸化炭素)の収支をマイナスにする住宅である。LIFE(ライフ)・CIRCLE(サイクル)・CARBON(カーボン)・MINUS(マイナス)の略称だ。
太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設から廃棄までに排出するCO2収支のマイナスを目指す。
低炭素化への取り組みが重視されている現在、LCCM住宅の建設数は増えると考えられている。
国の方針としてLCCM住宅は2050年の基準になると考えられており、未来基準の省エネ住宅と言える。
■LCCM住宅認定の概要
〇対象建築物
・新築の一戸建て専用住宅
・竣工後3年以内の一戸建て専用住宅
〇認定基準
次の①②のいずれかを満たすもの
①LCCM適合判定ルート
CASBEE-戸建(新築)に基づく、「LCCM住宅部門の基本要件(LCCO2)適合判定ツール」にて評価した計算結果が「適合」である住宅
②CASBEE認証ルート
CASBEEの戸建評価認証制度に基づき認証された、環境効率ランクがSまたはAであり、かつライフサイクルCO2ランクが、緑☆☆☆☆☆(5つ星)である住宅
■LCCM住宅のメリット
・断熱性や気密性が優れているため、夏は涼しく冬暖かい
・居住中のエネルギーをマイナスにすることを目指しているため、月々の電気代やガス代を抑えることが可能
・CO2の収支をマイナスに抑え、環境に優しい
・国土交通省の事業によりLCCM住宅を建築する際にかかる費用に対して補助金がでることがある