公園管理運営士とは?
公園管理運営士とは、公園の管理運営に関する総合的な職能を有することを証明する資格である。英語表記は、Qualified Park Administrator、QPAと略される。
対象となる職能は現場の実務責任者レベルだ。
公園管理運営は、幅広い領域を総合化し統括的に計画・実行される。
現場の実務責任者として機能するためには、公園管理に関する総合的な知識・理解力や実行力等のマネジメント能力が不可欠なことから、公園管理運営士の一体的・総括的な職能として捉えられている。
一般社団法人 日本公園緑地協会が実施する試験に合格し、登録を行ったものが資格を取得できる。試験は一次と二次があり、二次試験では講習受講が必要だ。
■受験資格
受験年度の4月1日時点で、満27歳以上であること
■試験概要
〇一次試験:筆記試験(択一式、短文記述式、小論文)
受験料:23,000円(税込)
出題分野:
・公園や緑の意義・機能
・公園管理の意義・目標
・植物管理
・施設管理・清掃
・安全管理・リスクマネジメント
・広報・行事・利用サービス
・市民参加・地域との連携
・利用調整・地元対応
・自然・環境への配慮
・管理に関する法令
・業務推進・管理体制
・公園経営・マネジメント
〇二次試験:講習+修了試験
受験料:34,600円(税込)
試験日程:2日間
講習:
テーマや分野別に公園管理運営の心構えや実践的マネジメント手法について、ディスカッション及び学習成果レポート作成等を交えながら行う
試験:
公園管理者としての基本的な認識・姿勢を問う問題や、公園管理運営士としての応用的な実行力を問う問題(小論文形式)
■登録
二次試験合格者には案内が送られるので、期日までの登録が必要だ。
登録すると、公園管理運営士登録簿に記載される。
登録料:11,500円(税込)
■資格取得のメリット
・指定管理者選考の場面で評価される
・自治体の管理運営委託業務等の配置予定技術者の要件として認められる
・有資格者を採用上検討する公園の管理運営を行う法人が増えている
■直近とその1つ前の受験者数&合格率
〇一次試験
2021年度の試験は2020年度と比べて、受験者数は+65人の303人、合格者数は+27人の152人、合格率は-0.6ポイントの50.2%という結果だった。
〇二次試験
2021年度の試験は2020年度と比べて、受験者数は+33人の158人、合格者数は+19人の138人、合格率は-7.9ポイントの87.3%という結果だった。
※2021年度の登録者は138人である。
■資格保有者数
2,483名(2022年4月1日現在)