鉄筋継手部検査技術資格(旧・鉄筋ガス圧接部超音波探傷検査技術者)とは?
鉄筋継手部検査技術資格(旧・鉄筋ガス圧接部超音波探傷検査技術者)とは、鉄筋継手工事における受入検査を行うために必要な資格である。建設工事現場では、納入される所定の工法で継手された鉄筋について、鉄筋の種類・径、寸法、継手工法、品質、数量等が発注どおりであるかを確認し、その鉄筋が受け入れ可能か否かを判断するために検査を行う。
検査は原則として元請施工者が行うが、品質については検査会社の検査技術者が代理で行う。
公益社団法人 日本鉄筋継手協会が主催する鉄筋継手部検査技術資格試験に合格した者に資格が与えられる。
※継手とは、木材や鉄材など建築物・工作物の部材における長さを増すための2材の接合をいう。
■資格の種別
技術資格として、G種・W種・M種・A種の4つの種別が定められている
G種:ガス圧接継手
W種:鉄筋溶接継手
M種:機械式継手
A種:ガス圧接継手、鉄筋溶接継手、機械式継手
■受験資格
・満18歳以上の者
・A種については、JIS Z 2305(非破壊試験 技術者の資格および認証)のUTレベル1、UTレベル2、UTレベル3のうちのいずれかの資格を保有していること
■受験概要
受験料:
会員:G・W・M種:23,000円 / A種:33,500円
会員外:G・W・M種:40,800円 / A種:59,600円
新規試験は学科試験と実技試験がある(更新は実技のみ)
〇学科試験
・G種 10問:①②③④⑦⑧
・W種 10問:①②③⑤⑦⑧
・M種 10問:①②③⑥⑦⑧
・A種 20問:①②③④⑤⑥⑦⑧
①・・・鉄筋に関する知識
②・・・鉄筋コンクリート構造に関する基礎知識
③・・・鉄筋継手及び鉄筋継手部検査に関する基礎知識
④・・・鉄筋のガス圧継手部の検査に関する知識
⑤・・・鉄器の溶接継手部の検査に関する知識
⑥・・・鉄筋の機械式継手部の検査に関する知識
⑦・・・安全及び災害防止
⑧・・・日本鉄筋継手協会資格者倫理規定
〇実技試験:超音波探傷・測定実技試験及び外観検査実技試験(40分・A種は80分)
■資格取得のメリット
・鉄筋受け入れの検査会社への転職に有利