蓄電池設備整備資格者とは?
蓄電池設備整備資格者とは「蓄電池設備」の維持管理に必要な専門的知識と技能を有することを証明する資格である。蓄電池設備は、消防用設備等に附置される非常用電源として非常に重要なものと位置付けられている。
一般社団法人 電池工業会が実施する「蓄電池設備整備資格者」講習を受講し、修了考査に合格することで資格が与えられる。
■受講資格
次のいずれかの要件に当てはまる者が受講可能だ。
①第1種又は第2種消防設備点検資格者
②甲種又は乙種の消防設備士
③一級又は二級建築士
④第一種、第二種又は第三種電気主任技術者
⑤第一種又は第二種電気工事士
⑥蓄電池設備に関して3年以上の実務経験を有する者
⑦蓄電池設備に関し、上記①~⑥に定める者と同等若しくは同等以上の技能を有するもの
であるということを講習実施委員会において認められた者
■講習概要
受講料:33,000円(税込み)
日程:2日間
講習内容:
〇蓄電池設備に関連のある法規 2時間
・消防関係法令等
・建築関係法令等
〇蓄電池設備の基礎理論 4時間
・蓄電池
・充電装置
〇蓄電池設備の整備基準 4時間
・蓄電池設備の施工
・蓄電池設備の点検
・蓄電池設備の整備
修了考査:2時間
■免状交付の申請
修了考査に合格した者が、修了考査結果通知書に指定してある申請期限内に電池工業会に申請を行うことで、免状が交付される
免状交付手数料:2,200円(税込み)
■資格取得のメリット
蓄電池の維持管理を行う会社は蓄電池設備整備資格者が必要なので、キャリアアップや転職に有利に働くことが期待できる。
(蓄電池設備審査登録事業者の申請には、蓄電池設備整備資格者が2名以上必要)
■合格者数
2022年の蓄電池設備整備資格者講習合格者は、833名という結果だった。
(高知県:22名・神奈川県:104名・茨城県:88名・徳島県:45名・新潟県:34名・大阪:145名・愛知県:121名・岩手県:68名・東京都:135名・北海道:71名)