港湾潜水技士とは?
港湾潜水技士とは、港湾工事等での潜水作業において、必要な精度を保ち安全に完成するため必要な専門的知識と技術力があることを証明する資格である。一般社団法人 日本潜水協会が実施する試験に合格した者に資格が与えられる。
資格の有効期間は5年、更新するためには、有効期間最終日の1年前から受講可能な資格更新講習会を受講する必要がある。
港湾潜水技士は、1級~3級に区分される。
■受験資格
〇1級
・2級合格後、潜水実務経験3年以上の者
〇2級
・3級合格後、潜水実務経験3年以上の者、または潜水士免許取得後、潜水実務経験6年以上の者
〇3級
・潜水士免許取得後、潜水実務経験3年以上の者
・指定の高等学校にて潜水技術検定1級取得後、潜水実務経験1年以上の者
・指定の高等学校にて潜水技術検定2級取得後、潜水実務経験2年以上の者
※指定の高等学校は以下の通り
・北海道小樽水産高等学校
・青森県立八戸水産高等学校
・岩手県立高田高等学校
・宮城県立水産高等学校
・秋田県立男鹿海洋高等学校
・山形県立加茂水産高等学校
・福島県立いわき海星高等学校
・富山県立滑川高等学校
・茨城県立海洋高等学校
・東京都立大島海洋国際高等学校
・新潟県立海洋高等学校
・富山県立滑川高等学校
・静岡県立焼津水産高等学校
・愛知県立三谷水産高等学校
・京都府立海洋高等学校
・山口県立大津緑洋高等学校
・福岡県立水産高等学校
・鹿児島県立鹿児島水産高等学校
・沖縄県立沖縄水産高等学校
■試験概要
願書:1部500円
受験料:1級 25,000円 2級 35,000円 3級 35,000円(いずれも税込み)
試験内容:
〇1級
□学科
①港湾施工法の全般、作業計画と工程管理に関するもの
②潜水作業安全管理と災害防止に関するもの
③潜水時間管理に関するもの
④維持・管理に関するもの
□机上実技
・断面図の作成、数量計算、施工計画の作成
・潜水時間管理、潜水作業における安全管理及び施工管理の事項
□口述
面談による潜水経験の確認等
〇2級・3級
□学科
【港湾施工法一般として】
港湾施工法の知識、気象・海象の知識、関連法令の知識、安全潜水の知識
【作業知識として】
港湾構造物基礎作業、港湾構造物据付作業、水中コンクリート作業、水中掘削作業、水中用切断作業、水中測量調査作業、水中探査作業及び維持・管理作業に関する知識
□水中及び陸上実技
水中及び陸上における港湾潜水作業の基礎(水中の実技は、フーカー式及びスクーバ式で行う)
□口述
面談による潜水経験の確認等
■資格取得のメリット
・海洋調査・海洋土木系企業・海洋横断の建設現場への転職に有利