海洋・港湾構造物維持管理士とは?
海洋・港湾構造物維持管理士とは、海洋・港湾構造物の維持管理業務に係る専門的知識・技術・技能があることを証明する資格である。一般財団法人沿岸技術研究センターが実施する資格認定試験に合格したものが登録することで与えられる。
受験要件ではないが、基礎講座講習会の受講が推奨されている。講習会は資格の有無を問わず、誰でも受講可能だ。
■基礎講座講習会概要
講習方法:オンデマンド配信
受講料:13,200円(税込み)
講習内容:
・海洋・港湾構造物維持管理資格制度の概要
・港湾施設・海岸保全施設の維持管理に関する最近の話題
・海洋・港湾構造物の基礎知識 変状連鎖と維持管理の手順
・点検・調査技術
・施設の点検診断と評価
・維持管理計画の策定(変状進行予測を含む)
・維持工事および改良工事の計画・実施(コンクリート構造物)
・維持工事および改良工事の計画・実施(鋼構造物)
・海洋・港湾構造物維持管理資格制度の概要
・港湾施設・海岸保全施設の維持管理に関する最近の話題
■受験資格
次のいずれかの条件に該当する者が受験可能である。
①海洋・港湾構造物の調査、設計、工事、管理に関する業務(研究・開発を含む)に通算7年以上の実務経験を有する者
②技術士(建設部門)または1級土木施工管理技士の資格を有する者
③次のいずれかの資格を有する者
・特別上級土木技術者・上級土木技術者(公益社団法人土木学会)
・コンクリート診断士(公益社団法人日本コンクリート工学会)
・土木鋼構造診断士(一般社団法人日本鋼構造協会)
・コンクリート構造診断士(公益社団法人プレストレストコンクリート工学会)
・シビルコンサルティングマネージャー(一般社団法人建設コンサルタンツ協会)
・海洋・港湾構造物設計士(一般財団法人沿岸技術研究センター)
■試験概要
受験料:11,000円(税込み)
試験内容:択一式 50分 / 記述式 180分
出題範囲:
・海洋・港湾構造物とその維持管理全般に関する知識
・関係法令に関する知識
・海洋・港湾構造物の変状等に関する知識
・技術者倫理
・点検診断を計画・実施・判定する知識、技術
・総合評価を実施する知識、技術
・維持工事を計画・設計・実施する知識、技術
・改良工事を計画・設計・実施する知識、技術
■登録
資格認定試験合格通知日から1年以内に登録を行う
申請手数料:5,500円(税込み)
■資格取得のメリット
・資格保持者が所属する企業は、国及び地方公共団体の業務発注に際し、総合評価で加点評価の対象となる。
■直近の試験の合格者数
2021年度の合格者は27名だった。