コンクリート構造診断士とは?
コンクリート構造診断士とは、コンクリート構造に関する診断・維持管理に必要な技術と知識を有する技術者である。公益社団法人プレストレストコンクリート工学会が実施する試験に合格した者が登録を行うことで与えられる。
受験要件ではないが、受験に際し必要な知識を再確認するため講習会(eラーニング)の受講が推奨されている。
■講習概要
受講時間:4時間
受講料:16,500円(税込み)
■受験資格
次のいずれかに該当する者が、受験可能である。
①以下のいずれかの資格を有している者
・技術士(建設部門)
・一級建築士
・博士号またはPhD
・土木学会特別上級土木技術者
・PC技士
・コンクリート主任技士
・コンクリート診断士
・一級土木施工管理技士
・一級建築施工管理技士
②以下のいずれかの学歴・実務経験を有している者
・大学において指定科目を履修して卒業後、4年以上の実務経験
・短期大学、高等専門学校において指定科目を履修して卒業後、6年以上の実務経験
・工業高等学校において指定科目を履修して卒業後、8年以上の実務経験
・その他の学歴で、10年以上の実務経験
※指定科目とは、土木工学・建築学関連または、コンクリートに関する科目
※実務経験とは、コンクリートまたはプレストレストコンクリートに関しての実務経験
■試験概要
受験料:16,500円(税込み)
試験方法:
〇選択式問題 マークシート方式(択一式問題)40問程度 90分
・診断の基本
・点検・調査
・診断
・補修・補強
・耐震診断・補強技術
・建築の耐震診断・補強技術
〇記述式問題 2問について回答 1問1,600文字程度 120分
・コンクリート構造物の維持管理
・診断
・補修・補強
に関する総合的な技術力や考え方を問う内容
■登録
試験合格者が登録すると「コンクリート構造診断士」の称号が付与される。
登録料:16,500円(税込み)
■資格取得のメリット
コンクリートの維持・管理に関わる仕事への転職で有利になる。
■直近の試験の合格者数
2022年度(第15回)の合格者は61名だった。