株式会社ライズ

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ゼネコンの経営危険度は何で判定する?

ダイヤモンドの特集「バブル崩壊、ゼネコンwithコロナ」では、ゼネコンの経営危険度を3つの指標でランキングしてましたが、いったいどうやって危険度を判定してるのか、その難しそうな3つの指標を平たくザックリですが解説してみました。参考までに。



❶営業キャッシュフロー対売上高比率 

▶現金は年商の何パーセントか?

A社:「今年1年間の売上は10憶あったが、入金は5憶しかなかった」←危険
B社:「今年1年間の売上は10憶あったが、入金も10憶あった」

建設業は工事が長期になることもあるし、工事代金を手形で受け取ることもあって、売上の割に入ってくる「現金」が意外に少ない場合があります。たくさん売上げたのに、結局手元には現金が少ない・・・。倒産は手形が落ちないなど、手元にある現金が少なくて起きるもの。
年間の売上に対してキャッシュがどうだったのか?それがこの指標です。

※パーセントが小さいほど危険→現金が少ない。



❷必要運転資金月商倍率 

▶運転資金は月商の何倍か?

A社:「顧客からの工事代金は90日後に受け取るが、下請へは30日後に支払う」←危険
B社:「顧客からの工事代金は30日後に受け取り、下請へも30日後に支払い」

工事代金の受け取りが、下請代金の支払いより遅い場合、建設会社は「運転資金」をどこかで調達しなければなりません。運転資金の額が多くなればなるほど、一般的に借金も多くなります。
運転資金の額が、月の売上の何倍なのか?それがこの指標です。

※倍率が大きいほど危険→運転資金がたくさん必要。




❸有利子負債月商倍率 

▶借金は月商の何倍か?

A社:「銀行の借金残高は8憶で、下請業者へ支払う予定が2憶ある」←危険

B社:「銀行の借金残高は2憶で、下請業者へ支払う予定が8憶ある」

銀行の借金も、下請業者へ支払いも同じ「負債」ですが、銀行の借金は「利子」が発生するので、時間の経過と共に負債額が増えるリスクが高い負債といえます。
建設会社の負債の中で「利子がある」負債額は月の売上の何倍あるのか??それがこの指標です。

※倍率が大きいほど危険→借金がたくさんある。

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