【技能実習】制度と、【特定技能】制度の違いは?
ホントに間違いやすい、似たような名前の制度です。
細かいところは専門家に任せて大まかに理解できるようポイントだけまとめてみました。
▶いつできた制度?
【技能実習】
1993年なので、25年以上も前に出来た制度です。
【特定技能】
2019年4月なので、まだできて1年ちょっとです。
▶制度をつくった目的は?
【技能実習】
発展途上国などへ、日本で身に付けた技能を持ち帰ってもらい、その国の発展に役立ててもらうため。要するに国際貢献が目的です。
【特定技能】
少子高齢化等で労働人口が減る日本国内に、発展途上国などからの人材で人手不足を解消させるため。要するに日本の人手不足解消が目的です。
▶外国人が日本に居られる期間は?
【技能実習】
発展途上国などに技能を持ち帰ってもらうのが目的ですから、ずっと日本に居られるのは主旨と違ってしまいます。最長5年です。
【特定技能】
日本国内の人手不足解消が目的ですから、当然ずーっと居てもらいたいとなります。いろいろ手続きはありますが実質、無期限です。
▶対象となる外国人の条件は?
【技能実習】
人を育てて国際貢献することが目的なので、対象となる仕事について未経験でも見習いでもOKです。
【特定技能】
人手不足解消が目的なので、日本語は話せない、対象となる仕事もやった事がない、ではダメ。試験をして審査します。
▶転職はできる?
【技能実習】
一つの技能を持ち帰ってもらう訳だし、長くとも5年しかないので、仕事を転々とするのはまずい、という主旨で転職はできません。
【特定技能】
一つの仕事が合わなくて帰国されてしまうのも残念なので、いろんな条件はありますが、基本的には転職は可能です。
▶家族を日本に連れてくることは?
【技能実習】
最長で5年、最終的に自国に帰る訳なので、家族は日本に来れません。
【特定技能】
日本で長くきちんと働いてくれれば、という条件付きでOK、というルールです。
▶どんな職種が対象になる?
どちらも「技能職」であって技術職ではありませんから、作業系の仕事ということになります。国際人材協力機構(JITCO)のHPで確認することができます。
(技能実習の職種一覧)
https://www.jitco.or.jp/ja/regulation/occupation.html
(特定技能の職種一覧)
https://www.jitco.or.jp/ja/skill/
※国土交通省HPより