数量拾い(すうりょうひろい)とは?
積算をする上で主体となる業務です。
工事費用は、その工事を構成する工種(工事の種類)ごとに「数量」×「単価」=「金額」を計算し、その合計で算出されます。工事費用を算出する作業のことを積算と言いますが、積算でメインとなるのが設計図面などから「数量」を求める「数量拾い」と呼ばれる作業です。
具体的な例で話しましょう。
幅2m×奥行2m×高さ4m のコンクリート柱があります。コンクリートの中には直径1cm×長さ4mの鉄筋棒が100本入る設計です。数量拾いでは、対象となる数量の単位が決められていて、コンクリートの数量の単位はm3、鉄筋の数量の単位はt(トン)です。
コンクリート柱のコンクリート量は、
幅2m×奥行2m×高さ4m=16 m3 です。
鉄筋棒は、
直径1cmのものは1m当り500g(グラム)
などと決められているので、
(長さ4m×100本=400m)×500g
=200,000gですが、
単位を直して
200,000g =200 Kg=0,2t
になります。
この「コンクリート数量:16m3 」「鉄筋数量:0,2t」を求める作業が数量拾いです。このケースでは材料の数量算出をしましたが、工事では、このほかにも労務(何人分の手間がかかるのか)や建設機械(使用料がどの位かかるのか)といった数量も算出する必要があります。
設計図面を見ながら行う作業ですが、「図面から数を拾っていく」ようなイメージがあることから数量拾いという呼び方になったようです。