偽装一人親方とは?
建設業の大工や左官などの職人のうち、実態は工事会社に雇われた時間で働く社員であるにも関わらず、工事会社から成果で仕事を請け負う個人事業主と偽装して働いている者のこと。
※請け負いとは「クロスを〇m2貼ったら〇万円」など、労働時間に関係なく成果を対象として報酬が発生する形態をいう。
工事会社と本人の双方が意図的に偽装している場合と、どちらか一方の都合で偽装している場合などがある。
社員を一人親方にするメリットは、工事会社側は、残業代の割増賃金や雇用保証の負担が無くなる、一人親方側は、残業時間の制限が無くなる、拘束時間の融通がきく、などとされるが、最大の理由は社会保険料の回避だと指摘されている。
社員給与額の15%以上にもなる社会保険料は、工事会社と働く社員の双方に負担が発生するため、社員を個人事業主である一人親方にする事で、この負担を回避していると言われる。
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