ZEB(ゼブ)とは?
Net Zero Energy Building(ネット ゼロ エネルギー ビル)
の略で、ビルなど建物で消費される1年間のエネルギー収支をゼロにしようとする建物のこと。
例えば、建物で使われる電気について
ビル自体を高断熱化する事によって電気を削減(省エネ)して
ビル自体に設置された太陽光発電で電気を創り(創エネ)
1年間に消費される電気量を正味(ネットで)ゼロにしようとすること。
どの程度、エネルギーを削減できるかによって主に3段階に分類される。
▶(ZEB)ゼブ
エネルギー消費量を「省エネ」と「創エネ」で0%以下(マイナス)に削減
※完全にエネルギー消費をゼロ、またはマイナスにして外部にもエネルギーを提供できるようなレベルのこと。
▶(Nearly ZEB)ニアリーゼブ
エネルギー消費量を「省エネ」と「創エネ」で25%以下に削減
※nearly は近しいとか殆どと言う意味なので「ZEBに近いレベル」といったイメージ。
▶(ZEB Ready)ゼブレディ
エネルギー消費量を「省エネ」だけで50%以下に削減
※Ready は準備とか用意という意味。この段階では創エネはないので「ZEBの準備段階レベル」といったイメージ。
ただ、都心の細長い高層ビルの太陽光発電でビル全体の相応の消費量を賄う「創エネ」は難しく、
「省エネ」化も改修を伴うなどZEBには課題が多い。
現状では、郊外の学校など低層で”面の広い建物”が現実的と言われている。