建設コンサルタント業務、平均2800万、指名7社、入札競合3社
先日書いた、2019(令和元)年度・国土交通省「直轄工事等契約関係資料」には、
建設コンサルタント業務の実績も掲載されています。
ま、要するに公共工事の調査や設計など「業務」の話です。
先日は「工事」だったので、今日は業務をキリトリしてみました。
以下は、1年間に国交省が業務で契約した実績のピックアップです。
例によって入札方式でデータが分類されています。
□一般競争入札
・入札参加者数:11,823 社
・件 数:3,868 件
・当初契約金額:171,508,624 千円(1715憶)
□指名競争入札
・指 名 数:51,276 社
・件 数:7,065 件
・当初契約金額:159,534,683 千円(1595憶)
□プロポーザル
・選 定 数:7,819 社
・件 数:3,290 件
・当初契約金額:96,475,111 千円(964憶)
□プロポ以外の随意契約
・件 数:1,130 件
・当初契約金額:6,266,348 千円(62憶)
■合計
・件 数:15,353 件
・当初契約金額:433,784,766 千円(4337億)
この資料からだと、こんなことが分かります。
▶建設コンサルタント業務の合計額約4337憶を1万5千件あまりで割ると1件当りは約2,800万です。
▶一般競争入札、指名競争入札、プロポーザル、主要3つの方式の中では、指名競争入札がダントツで多くなっています。
めちゃくちゃザックリいえば、一般競争入札とプロポーザルが同じ位の件数で指名競争入札の件数がその倍くらいあるイメージです。
▶全体件数約1万5千件のうち、一般競争入札は3800件ほどであり、その比率は約25%、4分の1程度で工事に比べると低いことが分かります。
▶一般競争入札は、入札参加数1万1千社あまりに対し件数が3800件あまりですから、1件につき3社で競い合っていることになります。
▶指名競争入札は、指名数が5万1千社あまりに対し件数が7000件あまりですから、国は1件につき7社を指名していることになります。
言われたものをその通り(図面通り)に造る工事と違って、
設計などはフリーハンド的な要素があるせいか一般競争入札の比率は低いですね。
プロポを含め随意契約系が件数ベースで3割近くあります。
参考までに。